Gurus

今の私に深い影響を与えてヨガの知恵をくれた存在

 Sharon Gannon(シャロン・ギャノン)先生とDavid Life(デイビッド・ライフ)先生。この二人と出会ってから、ヨガへの道がクリアになり今のヨガの伝道師としての自分がいる事は過言ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

80年代、ニューヨークでは、まだヨガと言ってもエアロビのような運動の一つにしか思わない人が多かった時代に、二人はヨガの教典の探求、完全菜食主義の実践による思いやりのある生き方、内なる神聖を呼び起すバクティヨガ、瞑想などヨガの本来のエッセンスをすべて取り入れたJivamukti Yoga(ジヴァムクティ・ヨガ)を作りあげました。

いくつかのヨガのティチャーズトレーニングを受けた私でしたが、この二人に出会うまではまだヨガの本質についてほとんど自覚していなかったのです。

二人に始めて出会ったのは2007年の6月でした。特になんの期待も無く、事前のリサーチもなく、始めて参加した二人のワークショップで、二人の教えに言葉ではうまく説明できない全身に電流が流れるような衝撃と感動を受けたのです。

チャレンジングなアサナを取るなかで素敵な声で説明される分かりやすい哲学、それがとても聞き取りやすくてアサナを取る本来の目的が何か気にもしなかった自分に不思議と自然にすっと入ってきて、その時までなかなかつながっていなかったいろんなヨガの色々な哲学やテクニックなどそれまで聞いてきて勉強して来たけどどう結びつくのかか常に疑問だった物が一つに繋がったのです。

その気付きはとても大きな物で、‘これがヨガなんだ。私も二人のように分かり安いくヨガに興味がある人々にこのような気付き、ヨガのエッセンスをお伝えてできればいいな。’と思うようになり、すぐにジヴァムクティヨガのティーチャートレーニングに申し込みました。

 

 

そして私が思った通り、ニューヨーク州の北にある田舎の自然に囲まれたOMEGA Institute(ちなみに、オメガの意味は‘End of Journey’だそうです)で1ヶ月間350時間、合宿型のジヴァムクティヨガのティーチャーズトレーニングを受けた後の自分の意識はその前に比べて大きく変わっている事に気づきました。と言うよりは、以前自分がどれほど無意識的であったのか気づくようになりました。二人のそばで学べる時間はあっという間で、ヨガの教典、アヒムサ(非暴力)、瞑想、バクティ(献身のヨガ)、ナダム(音のヨガ)を基本にした二人の教え‘Jivamukti Yoga Method’はヨガのプラクティス本来に目的と実践的な方法を教えてくれました。

 

「ヨガのポーズ=アサナ」として一般的に知られている事が、実は、「Asana(アサナ)=地球との繋がり、地球に共存する全ての人々と調和の中で繋がる姿勢」であることを二人から始めて教えて頂きました。そして、毎回ヨガマットの上に立ち、これから行う動きがただの運動で終わらず、ヨガのゴールに向けての真のアサナの練習になるためには意図を立てる事の重要性も教えて頂きました。そして、ただ唱えると何と無くヨガっぽいからではなく、これから行う行動の意図を立てる為に役立つのが、神聖な振動を持ち唱える者や周りのエネルギーも浄化する真言であるMantra(マントラ)を唱える事だという事も教えて頂きました。

 

日常でビーガン(完全菜食主義)の実践の努力によって‘アヒムサ’の実践になるもっとも重要なヨガの実践法であることも二人から学びました。ヨガそのものの意味は‘繋がり’です。または‘Oneness’とも言います。カルマの法則(すべての行動には必ずそれが原因になり結果が報われる)を理解する事とヨガを理解する事で本当の‘ヨガ’の意味を知る事ができ、実践に移す事ができます。‘Yoga:すべてが完全な調和の状態である事’、自分も、周りも、そしてその中には人間だけでなく生き物全てを含まなければならないこと、そして自分が幸せになる為の一つの方法は思いやりの心で他人を幸せにさせることである事の重要性をシャロン先生とデイビッド先生から学び自覚できたのはなによりもラッキーな事だったと思います。

 

自然に、野生動物達に囲まれたWoodstockの自宅にて

 

私は2009年の夏に二人の住むWoodstockに一週間滞在した事があります。同じ屋根の下で先生方とより近くでお話したり、暮らしぶりを拝見する事ができた貴重で贅沢な時間でした。ニューヨーク州の北、田舎にある先生の自宅は山に囲まれていて、昔は野生動物も多く、それらをハンティングをするためにハンター達がその辺の家を所有しており、それによって野生動物達の数もだいぶ減少したそうでが、今は一変して、先生達の裏庭には山の中でえさを探せなかった野生の動物たちが毎日のようにえさを求めて来ます。七面鳥や鹿の親子、子グマなどいろんな野生動物たちが訪れては先生達が毎日用意してるオーガニックのえさを食べて帰ります。でも消してえさ箱のえさを全部食べる事はなく、すこし残して帰るそうです。自然とともに平和に暮らすことはこういう事なんだろうな〜と実感できた瞬間でした。その後私はヨガと菜食主義の関係について語ったシャロン先生の著書‘Yoga&Vegetarianism~悟りへの食事法’の出版する事を決心して、日本のヨガ修練者の方々や健康で幸福に生きる人生を望む方々の為になれればと思い、沢山の方々の2年間支持に支えられ2012年春に日本語版を出版する事が出来ました。

 

2013年1月Jivamukti Tribe Gatheringにてシャロン先生と

 

二人は多くのセレブ達のヨガの先生としても有名で華麗なイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、二人はヨガを教える為に行かないといけないイベントやワークショップが無い限り、Woodstockで執筆活動をされたり、飼っている7匹の猫(全部動物保護センターから引き取った猫達です)や野生動物にえさをあげたり、庭で栽培した有機野菜でお料理をされたりと、ひっそりと田舎での質素でヨギー的な暮らしをされています。そういった二人の日常でのヨガの実践を見れて、日常でのヨガの実践について考える事ができた私は本当に幸せものだと思います。自分の環境で最前を尽くして周りと調和する生き方を選択することこそがヨガである事をお二人より肌から感じて学ばせて頂きました。ヨガと言うと未だに難しいアサナ(ポーズ)の事を深めて行く事だと思ったりする人も多いですが、もしそうだとしたらカラダがものすごく柔軟な雑技団やサーカスの人たちはみんな悟りを開いていないと行けないことになりますからね。

 

二人の生き方、ヨガのエッセンスを全て凝縮したジヴァムクティヨガとの出会いにより私に‘ヨガマットの上以外でどのようにヨガの教えを行かせる事が出来るのか’と言う、最も大きな疑問の答えを教えて頂き学ぶ事が出来ました。私にとっていつ悟れるのかはまだまだ遠いような気がしますが、シャロン先生とデイビッド先生にで出会えて、今の自分の立場で、できるかぎり、何らかの形でみんなが楽しく平和になれるようにの頑張る事がヨガの実践だと言う事を学べた事で、出会う前より自分の行動に責任を持つように意識できたのは何より大きなプレゼントです。そしてこれからは二人から頂いたプレゼントを、素晴らしい教えをより多くの方々に伝え続けて平和のエネルギーがよりより多くの方々に届くように努力し続けたいと思います。いつも自分しか知らなかったわがまま娘の自分がここまで成長できたには生まれた時から私を支えてくれた家族、友達や人生で接してきた人々、そして二人の先生のおかげです。

 

2009年夏、先生宅の書斎にて

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